ここ数年、建設業界では社会保険への加入が強制的になっており加入していなければ現場排除までされてしまう問題が起きています。そもそも一人親方や従業員が4人以下の事業所は入る必要がなく国交省の下請ガイドラインでも書かれてあります。一労働者という観点から見ると社会保険は大きな保障ですが、大手大企業でも法定福利費を含んだ適正な単価で仕事を出しているところは少なく、2次下請け・3次下請けなどに行くとさらに単価が下がっています。結果、社会保険・厚生年金は半分が事業所・事業主の負担ですからおのずと負担が大きくなっているのが現状です。工事単価には社会保険を支払うための法定福利費を上乗せして支払わないといけない事を建設業界の中だけではなく多くの国民が知る所から始めないと安易に加入し倒産にまで追い込まれてしまうケースが増えるんではないでしょうか。根本的な部分を直そうとせず押しつけるだけでなくきちんと加入し、支払っていける環境を整えることがまずは最優先だと思います。
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